パリの東、ヴァンセンヌの森の中にある動物園「PARC ZOOLOGIC DE PARIS(パーク・ズーロジック・ドゥ・パリ)」は、1934年に開園、2008年に一旦閉園され、2014年にリニューアルOPENしました。
従来の都市型動物園のイメージを拭い去り、人々の野生生物の見方を変えることを目指し、「人類と動物の共生」をコンセプトに新たに生まれ変わりました。
私はこの「人類と動物の共生」というコンセプトにものすごく感銘を受けました。
最初は何も知らず「動物園なのに動物が遠っ!」と、多少の不満を感じていたのですが、
このコンセプトを知った後からよくよく観察すると、まあ、素敵な作りだこと!動物にも人間にも丁度良い按配で、お互い可能な限りストレスを最小限にしたスタイル。
あれ?これが当たり前のスタイルだよな~。とその時になってやっと気がつきました。
日本で私が見てきた動物達は皆、カバもトラもライオンも、狭く暗い檻の中でうろうろ歩き回っているだけ。
日本で「お客様視点」の人間に有難い魅せ方にあまりにも当たり前になって疑問すら起こりませんでした。
一度このパリ式動物園を楽しんだ後に日本の動物園へ行ったら、子どもがポツリと「可愛そう」と言っていました。う~ん。考えさせられる。
なるほどな。「人類と動物の共生」とはよく考えたものだ。パリ動物園に居る動物達からは野生に近いような動きが見られます。
親として、子ども達には、こういうスタイルの動物を見せてあげたいなと感じました。
「動物の自然な姿が見られる、このパリ動物園の遊び方のコツをお伝えします。
- 基本情報
- 動物が見えにくい→餌の時間を狙うべし!
- ランチの場所→ピクニックエリアを活用すべし!
- 注意!素足で泥コーナーの遊び方
1、パリ動物園の基本情報
フランスに珍しく 年中無休
●営業時間:夏時間(5月1日~8月31日)と冬時間(9月1日~4月30日)で営業時間が異なりす。 9時30分~20時30分(2019年 5月1日~8月31日) ※2019年度の冬期間の営業時間はまだ明記されていません。
● 料金 :大人(13歳以上)→20€ 子ども(3歳~12歳)→15€
年間パスが 大人(13歳以上)→60€ 子ども(3歳~12歳)→45€
チケットは園内入り口でも購入できますが、ネットの事前購入、プリントアウトしたチケットを当日持参し、入り口でバーコードを読み込むとスムーズに入れます。
園内は5つのエリアに分かれており、それぞれの特色があります。
- パタゴニアエリア
- アフリカエリア
- ヨーロッパエリア
- ギュイエンヌ・アマゾンコーナー
- マダガスカルコーナー
で、それぞれの特色に合わせた動物達がいます。
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2、動物が見えにくい問題
「人類と動物の共生」をコンセプトにした作りになっており、動物が自然体で出来る限りストレスの無いように設計されているので、動物との距離が遠く、動物が見えない!!
ジャングルのような林や岩場があるので、そこで昼寝をしていたり、奥で隠れていたりで中々人々の前に姿を現してくれません。特にライオン等は日によって見れない日もザラにあります。
そこでのポイントは、すばり、「餌やりの時間に合わせて回る」事です。
餌やりの時間は事前にネット等で知ることは出来ず、動物園内の展示エリアにそれぞれ「本日の餌やりの時間」という立て札が立ててあり、それを確認するしかありません。
なので、気になる動物がいるのなら、先に展示エリアで餌やり時間をチェックして回ることをお勧めします。
特にライオンやオオカミの餌やりはダイナミックで、吊るされた肉の塊を食いつく姿は、野性味溢れていて、きっと子ども達も大興奮するはず。
3、ランチ難民問題
ヴァンセンヌの森にあるこの動物園は、近くにランチが出来るエリアが無いという事が問題です。
観光で回るならば半日あれば十分だと思いますが、私達ファミリーは、午後一番に行ってもなかなか全てを回りきる事は困難なので、ゆっくりと時間がある方にお勧めは午前中から入ること。
午前中はお客さんも少ないので、特等席で動物を観察する事が出来ます。
で、ランチ難民の解決策は、2つあります。
1つ目は弁当持参で、動物園内のピクニックエリアでピクニックをする事。
以外にもピクニックをしている地元の人が多い!近くにアスレチックのようなエリアもあるので、子どもも暇する事なく遊べ、近くにトイレもあるし、最寄のショップではビールも購入出来るので、親もゆったり出来ます。(笑)
2つ目は、園内のカフェエリアでの軽食です。
店内、屋外のテーブルがあり、簡単なサンドイッチやホットドック等があるので、動物を見ながら野外でサンドイッチを食べて、夏場はアイスクリームで〆る!ってパターンも最高です。
4、注意!! 素足で泥コーナーの遊び方
動物園内のピクニックエリアの横には、裸足になってアスレチックコーナーがあります。
子どもももちろん楽しみながら、大人も一緒に足裏健康の為にもなり、一石二鳥!!なんて軽い気持ちで始めると、なんと途中に泥コーナーがあり、足が泥だらけになります。
このエリアは、一本道のコースになっており、途中から引き返したくても後ろからぞくぞくと人がやってきます。前に進むしかない。
しかも、子どもは泥コーナーに大はしゃぎ! もはや観念するしかありません。
子どものふくらはぎまでの泥があり、ズボンをまくり上げても汚れること間違いなし。
我が家のチビ3歳には危険なので、泥コーナーの脇を渡りなんとか回避しました。(今までは泥だらけになり大変な思いをしました笑)
でも、子どもの頃はこういう泥遊びが一番楽しかったよな~。これもコンセプトの一つの表現方法なのね。
コースの最後には、足についた泥を洗える水道コーナーがあります。
最後に、園内はかなり広く、小さいお子様連れだと歩き回るのに苦労します。園内ではベビーカー(5€)、双眼鏡(2€)の貸し出しがあるので、それを利用しても良いかもしれませんね。
あと、オムツ替えスペースは男女トイレ内にあるのですが、オムツ台自体が硬い素材で出来ており、あまり清潔な感じはしません(笑)。なので、子どもを寝かせる為のオムツ台カバーなどあると便利です。