40代からの女性の生き方「自分のやりたい事をしていない」というコンプレックスと戦う

自分のやりたい事がわからない マインドセット

私は幼い頃から、専業主婦は向いていないだろうな~~とうっすらと考えていたのですが、

仕事を始めてからより一層そういう想いが強くなり、結婚しても「70歳までずっと仕事をして生きていきたい!」と考えるようになりました。

そして販売促進やPRという仕事にとても遣り甲斐を感じ、毎日充実した日々を送っていたのですが、結婚を機にフランスへ移住した事により一度仕事を辞めなくてはいけない状況になりました。

そこから早めに社会復帰をしなきゃと考えていたのですが、

有難い事に子どもを3人授かる事となり、

言葉の壁もある、そして頼れる親族も居ないこのフランスで、子育てだけでも手一杯な自分に気づかされ、「今は子育てに徹しよう」という考えに至りました。

私の性格的に、「あれもこれも手に入れたいと、後先考えずに手を付けるけれども、結局全て中途半端になってきた。」という自分の性格を分析し、

そして物事の優先順位をしっかり刻んでいる旦那に影響され、今、ここでジタバタしてもストレスでイライラして子どもに悪影響だな。

higamaki
長い人生の中、80歳まで生きるとしても、子どもに手のかかる時間なんて限られている。今はそこに集中しよう。

そんなこんなで11年間、私の一番苦手とする「専業主婦」という状態になっていました。

元々、外からの刺激でモチベーションを上げる外交的なタイプな私は、家と学校との往復だけの生活はいつしか私の心のエネルギーをすり減らしていくことになっていきました。

今振り返ると、鬱状態だったよな~。

家に居るのが辛くて、とりあえず外に出たい!

人と話したい!

でも深い話が出来るだけの友達も居ない。

なぜならフランス語が上手く話せない。

仕事をして社会と繋がりたいのに、その土台を持っていない。

そして夜になると、何故、言葉が理解出来ないフランスで生きなくてはいけないのか。

日本に帰りたい・・・

彼との結婚生活をしている限りこの生活だな。

私はこの人生で、私らしく生きられるのか。

 

と、ネガティブな状態に陥っていく日々でした。

自分で「今は子育てに専念する!」と決めたはずなのに、仕事をしていない、そんな自分が情けなくてしょうがない。

SNS等で見る友人達は、仕事も順調で、社会人になってある程度の経験値も付き、昇格したり、好きな事でビジネスを立ち上げている人もいたりして、

それはそれはキラキラして見え、羨ましく感じました。

 

早く、フランスで仕事を見つけなくちゃ。

でも専門性も無い私が、どう社会に入ればよいのか・・・

 

この問題ね。

例えば日本で専門的な事を学んでいて実績もあれば、その業界で・・・というのも考えられる所だし、藁にもすがる想いでフランス在住の方のブログを読むと、

まずはフランスで大学院に通い・・・と出発地点から違う情報しかない。

今の私にはそこまでのモチベーションはないぜよ。

私は学歴も本来私の好きな?得意な?所とは違うし、その学歴とはかなり違う仕事をしていて、一貫性が無いし、

その職歴も、違う国だとビジネス文化が違うので通用しにくい分野。

どう戦えば良いのかわからない。

その上、「自分が本当にやりたい事」がわからない。

今までの人生、習い事も沢山やったのに、どれも続いてこなかったし、

好きな歌手や俳優やら誰かのファン!!というのもこれといって居ないし、

超超好きな人~~も居なかったし、とにかく「好きなもの」が無い。

というのか、「自分が好きな事がわからない。」

今までの人生全て受け身だったよな~。

姉がやっていたからその習い事をする。

姉が聴いていたから、そのアーティストの曲を聴く。

6年間やった部活も、周りの仲良かった友達が入ったからやっただけで、

好きだと言われるから付き合ったし、

大学もそこに推薦が受かったから行った。

こう考えると、自分を持っていなくて、急に自分が何も無い、流されている人間に思えて落ち込みMAX。

だから何かに打ち込んでいる人や一つの専門性を持っている人に対して劣等感と尊敬心とがぐちゃぐちゃに組み合わさったり。

要は、「コンプレックス」なんだって後から気が付いたんですよね。

私は「自分の好きな事、やりたい事がわからない」そして専門性も無い。

何か胸を張って私はコレが得意です!とか、これをやってきました!と言えるものが何も無い。

目の前にあるものをただただ受け入れて、流されて、受け身で生きている。

「自分が無い」人間なんだと。思い知らされるのですよ。

今ではね、それがその人の性であり、短所でもあり長所でもある。私らしさなんだってね。思えるんですけど、それを完全に受け入れるまで大変でした。

この、自分のコンプレックスが結構人生を左右しているのだと感じる事となるのですが、

私がそのコンプレックスを捉えられたとは、ある本との出会いでした。

次回、その本との出会いで腑に落ちた、

「私が何故そこにコンプレックスを持っているか」という自分の生きにくさとの解釈の仕方を綴っていきたいと思います。