フランスで自己免疫疾患④ 膠原病疑いの為の血液検査の内容

フランスで血液検査 フランスで病気に立ち向かう

フランスで皮膚疾患が見つかり、自己免疫疾患と診断されるまでの道のりとして、主治医(一般医)に依頼して膠原病の疑いの為の血液検査を依頼した際の内容を記します。

この血液検査の内容も、聞いた事の無い単語ばかりで一体ドクターが何を言っているのかが分からず一苦労。

ネットで細かく調べるのに長時間かかってしまいました。

覚書も含め、血液検査時のフランス語をまとめます。

手の紅斑と唇の腫れや赤みの原因究明の為の血液検査

フランスで第一関節の腫れ

あまり積極的では無かった主治医に、懇願して検査を頼み込んで書いてもらった血液検査の内容。

結果は大きく分けて5つの項目に分かれていました。

  1. Hematologie (一般的な血液検査)
  2. Biochimie sanguine (血液生化学・炎症マーカーとして使われる)
  3. Serologie (免疫学)
  4. Immuno-Allergologie (アレルギー検査)
  5. そして自己免疫疾患maladies auto-immunesの全身エリテマトーデスの為の特別な検査

1.Hematologie (一般的な血液検査)

HEMATIES・・・赤血球

Hématocrite・・・ヘマトクリット

Hémoglobine・・・ヘモグロビン

T.C.M.H・・・・・平均赤血球ヘモグロビン量

C.C.M.H・・・・・平均赤血球ヘモグロビン濃度

V.G.M・・・・・・平均赤血球容量

LEUCOCYTES・・・白血球

Polynucéaire neutrophiles・・好中球

Polynucéaire ésinophiles・・・好酸球

Polynucéaire basophiles・・・好塩基球

Lymphocytes・・・・・・・・リンパ球

Monocytes・・・・・・・・・単球

PLAQUETTES・・・・・・・・白血球

VITESSE DE SEDIMENTATION 赤血球沈降速度

 

この時の異常はリンパ球の数値が1.44と、少し低い程度でした。

そして沈降速度は1時間17mm、2時間目が40mm

2、BIOCHIMIE SANGUINE (血液生化学検査)

これはいわゆる炎症マーカーと呼ばれるもので、どのぐらい炎症があるかの検査です。

CRP(PROTEINE C REACTIVE)・・・C反応性蛋白

ELECTROPHORESE DES PROTEINES SERIQUES・・・タンパク質電気泳動

3、SEROLOGIE (免疫学検査)

FACTEUR RHUMATOIDE・・・リウマトイド因子

これも基準値内。

4、IMMUNO-ALLERGOLOGIE (アレルギー反応検査)

この検査では私の場合は3種類のアレルゲンを調べてもらいました。

TROPHATOP  FX5  卵・牛乳・ピーナツ・魚・大豆・小麦

TROPHATOP  FX24    ヘーゼルナッツ・エビ・キウイ・バナナ

TROPHATOP FX25  ゴマ・ビール酵母・ニンニク・セロリ

唇が腫れたり、赤みがあり荒れている状態が3か月も続いたので、ずっと食べ物のアレルギーも関与していると思っていましたが、結果は全てNEGATIVE。

5、自己免疫疾患maladies auto-immunesの検査

これが、私が調べてほしかった項目の検査。全身エリテマトーデスの症状に似ていると言われたので、検査して欲しいと伝えると、主治医がその中からこの4つの抗体を選択して検査しました。

AUTO-ANTICORPS ANTI-NUCLEAIRES ・・・抗核抗体

AUTO-ANTICORPS IgG ANTI-ADN NATIF・・・抗DNA抗体

AUTO-ANTICORPS ANTI-ANTIGENES NUCLEAIRES SOLUBLES (ENA DEPISTAGE) 可溶性核抗原

AUTO-ANTICORPS ANTI-ADN SIMPLE BRIN ・・・・抗DNA抗体

AUTO-ANTICORPS ANTI-NUCLEAIRES (抗核抗体)について

抗核抗体とは自分自身の体を構成する細胞の核に対する抗体(自己抗体)で、膠原病の診断を進める際の最も基本的なスクリーニング検査。

この血液検査では、血液を薄めた状態で、自分の抗核に反応するかどうかの検査で、この結果は40倍、80倍、160倍、320倍という倍数の数値で表されます。

要は40倍に薄めても抗体に反応するのか、80倍に薄めたら・・・という検査方法。

 

健康でも陽性となる人が抗体価が40倍(血液の40倍希釈で)陽性で10~30%、80倍で10~15%、160倍で5%いるため、陽性だから必ず病気とはなりません。

40倍以下は陰性、40倍から80倍では症状や他の検査所見などを含めて検討し、評価します。抗体価の高い場合(160倍以上)には、更に詳しく二次スクリーニング検査(二重免疫拡散法、固相化酵素抗体法(ELISA)、免疫ブロット法、免疫沈降法)を行ないます。             慶應義塾大学医学部 リウマチ・膠原病内科HPから引用

私はと言うと、320倍のMoucheté (speckled型・斑紋型)という結果でした。

これは完全にクロ。二次スクリーニング検査が必要という状態です。

全身エリテマトーデスの抗体であるAUTO-ANTICORPS IgG ANTI-ADN NATIFが様子見(taux limite)で、残りの2つの抗体検査はNEGATIVEという感じでした。

スポンサードサーチ

血液検査の結果を持って主治医に行った結果

血液検査の結果が出るのが、まあ時間がかかる事。結果を夕方受け取り、翌日結果を勉強しないまま主治医を受診しました。

血液検査を見て、私の手の写真画像も見て、それで彼が言ったのは

「冷たい水を触ってしもやけじゃないか?」と。

「温めて保湿をして様子を見た方が良い。」

「こんなに指の皮膚疾患の様子がおかしいのに、この結果から、リウマチ科には行かなくても良いのですか?」との私の問いにも、「行かなくても良い。気になるなら、この結果をもって皮膚科医に行きなさい。」という結論でした。

マジか。

家に帰ってから、この血液検査の結果を色々調べ進めていく内に、やはり抗核抗体が320倍はおかしい。日本ならばとっくに二次検査をしているレベル。

そして、赤血球沈降速度も少し早い方(炎症気味)、指の第一関節の赤み、膨らみ、凍傷的症状、レイノー現象、疲労感等の、膠原病の症状がこんなに揃っているのに、しもやけとは・・・。

駄目だ。直接リウマチ科を当たるしかない。

主治医の紹介だと、その紹介してもらった専門医の診察費も少し安く抑える事が出来るのに、しかもリウマチ医で良いのか、他のドクターが良いのか等の情報も無いのに・・・。

自力で何とかするしかない。

後に、近所のママ友に愚痴って「主治医変えようかなと思っている」と話をしたら、「どこの主治医も一緒だよ。こんなもんだよ。」と言われました。

確かに、色んなママ友に良い医者を訊くも、皆納得のいく人に会っていないようだし。

確かに今の主治医は家から3分だし、予約も取りやすい。フランスだから致し方ないのか。

まあ、自分の身体だから能動的に動こうと心に決めた日となりました。

 

4 件のコメント

  • higamakiさま

    はじめまして。フランス語の血液検査の検索でたどり着きました。
    情報と体験談、とても参考になりました。ありがとうございます。

    私もパリ郊外在住で、よく似た体験をしております。近くに、同じ時期に同じような体験をされている方がいらっしゃると知り、なんだか心強いです。
    先月、毛細血管スコープをパリの病院でしてもらい、今は、血液検査の自己免疫疾患の項目の結果を待っているところです。

    私の主治医1と2(2名)はご高齢で、膠原病についての認識があまり無いようでした。maladies auto-immunesを疑うことは無く、単に職業病だと二人とも思っていたようでした。まさに「皮膚科に行ってみて」と手紙を書いてくれたのですが、違うと思っていたので「リューマトロジで意見を聞きたい」と言ったのですが「まずはキネに行ってみて」と。認識が無いようです。

    少し前に、主治医1が退職されたので、remplaçantの若いお医者さんに診てもらうことになり、その先生に膠原病かもしれないから検査を受けたいと説明すると、早速、毛細血管スコープと血液検査をすることになりました。若い先生の方がこの病気については知識があるようですね。
    検査をしたパリの病院には専門の科があり、追加の血液検査をすることになり、現在に至ります。
    膠原病の原因はよくわかっていないそうですが、その先生曰く化学物質の影響も考えられているそうです。

    それでは、続編をお待ちしております。
    今後ともよろしくお願いいたします。

    • Pain様

      こんにちは。メッセージありがとうございます。Painさんも似たような状況なんですね。

      膠原病自体、なかなか専門家でないと判断が付かずに、たらい回しのような状況になり大変ですよね。
      ヨーロッパと日本とではそのDNAの相違から、膠原病の発症率や検査基準が異なるものが多い為、私自身手探りの日々です。

      私の場合も、シェーグレン症候群の可能性もあるからとリウマチ科医が眼科医宛てに処方箋を書いてくれたのですが、その眼科医もシェーグレン症候群という病名すらわからないようでした。
      私の主治医も皮膚科医もエグゼマであろうという診断でしたが、リウマチ科医との検査を進める内に多少なりと膠原病の気があるなと実感している最中です。
      来週に大学病院での検査入院の結果を聞きに行く予定ですので、
      また、情報をまとめていきたいと思います。

      私の情報で少しでもお役に立てれば幸いです。
      一緒に頑張っていきましょう。

      • higamakiさま

        こんにちは、
        ヨーロッパと日本でそんなに基準が違うのですね、知りませんでした。
        ご存知かもしれませんが「男女でかかる率の比」が、欧米と日本ではかなり違うそうで、日本では圧倒的に女性が多いようです。日本ではまだまだ女性が家事をするところから、界面活性剤入りの洗剤やそのほかの環境ホルモンなのか?と思ったりしますが、どこかの地域で特に患者が多いとか、国別のデータを見てみたいものです。

        私の方は抗体検査の結果が出て、やはりクロでした。幸いに、軽い方です。
        毛細管スコープでもう予想はついていましたので、それほどショックではありませんでしたが、
        今の時期、Covid-19の新規感染者数のグラフが右上がりで止まらず、心配です。
        フランスではコンフィヌモンをしていた時期を超えましたよね…

        かかった人が周りにいるか?といろんな場所で聞いてみていますが、ほぼいませんので、
        そう簡単にかからない(か、無症状ですむ)という印象です。
        たまたま、ものすごく強力なパワーを持っているCovid菌が漂っている場に遭遇してしまうとかかるのか?と
        想像しています。
        免疫疾患の人がCovid-19にかかってしまった場合、どれくらいのリスクなのか気になります。

        higamakiさんもどうぞお気をつけて、ご自愛ください。

        • PAINS様

          こんにちは。
          「男女でかかる率の比」、私は勝手に女性ホルモンの影響などもあるのかななんて考えていましたが、環境ホルモン・・色々と気になってしまいます。

          私も最初の検査入院が丁度コンフィヌモンが始まる2日前だったので、とても不安な日々でした。
          その時はまだ大学病院にも関わらず、看護師も担当医もマスクをしていなかったのには驚きでした。

          私の周りではちらほらコロナ感染者が聞こえてきます。
          直の友人ではないにしろ、その友人であったり、亡くなった方もいて、他人事ではないな~と毎日実感しています。

          お互い気を付けつけていきましょう。
          また病気の事で進展があればシェアしますね。

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

    ABOUT US

    ライター・エッセイスト
    日本人の旦那との結婚を機に2010年に渡仏。 日本の常識に囚われ、自分を持てなかった私がフランスで揉まれ自分軸で生きる楽しさを知る。 ~新しい価値観を消化吸収し自己理解が深まると、生き方はもっとシンプルで豊かになる~ フランスから見えた景色を気ままにシェアしたいと思います。 しなやかで賢い大人の女性を目指して・・・