「どう生きたいか」を考えるのも大切だけど「 今、何をしているか」はもっと大切

40代の葛藤 フランス移住者のつぶやき

友人の産休代理として、日本企業のフランス法人で働き早1年となりました。

最初は本当に、本当に謙遜ではなくフランス語レベルはビジネスレベルでは無かった。

日常生活での、買い物やママ友との軽い会話は出来ても、「事実や意見をしっかり伝える」という当たり前のレベルにすら達していない状態で、

本当に友人からもらった機会と、日本で培ったビジネススキルで、その機会を根性と気合だけで掴み取りここまでやってきた感じ。

この機会は当たり前ではない。人生の中で、確実に掴むべき大きな機会である。

この大きなチャンスを確実に自分のものにしなければならない。

 

毎日通勤時にフランス語の「よく使うフレーズ」を覚えて、その日をやり過ごし、少しの伝達でも翻訳アプリで確認をし、丸暗記して使うなどという、ギリギリのやり方でやり過ごしていました。

そして、同僚のメールでのやり取りの文章をメモし、そのまま使い回したり、こうやって表現するんだな~と参考になるメールを見つけたら文章を印刷し、帰りの電車で復習する日々。

 

お金をいただきながら会社に貢献できる人間になるように、そして自分の経験、スキルになるように、ただ、目の前の事を必死でやる。

 

そういう日々を過ごしていく内に、少しずつ、仕事が回るようになっていくのを感じてきました。

正確に言うと、フランス語自体はそこまで上達スピードは速くないけれど、

どうやれば仕事が進むのかを、自分が上手く出来る最大限の方法を見つけるのが上手くなってきました。

自分の立場を理解し、それに徹するという姿勢を見せることによって、周りのスタッフ達も少しすつだけど信頼してもらえるようになってきました。

今では、「この人はフランス語は下手だけど、立場を理解しているし、仕事への情熱があり、平和な人だ」そういう印象を持ってくれているんじゃないかなと感じています。

 

4月から始め、8月には私以外の家族全員は1か月間日本に帰省。

私はまだ有給の日数が少ししかないので断念。

というか、この夏、皆が居ない時期にこの環境になれるしかない!というただならぬ覚悟があり、

日本になんか帰っている場合ではない。

その時期は本当に朝から、17時に皆が帰った後20時ぐらいまで毎日職場に残り、業務をひとつずつこなす日々。

きっと言葉が出来る人なら簡単に出来る事が、私のフランス語能力のせいで出来ていないであろうというのがわかっていたので、

7月8月のバカンス時を利用し、業務に追いつき、普通にビジネスメールが書ける所まで持っていくという意識で過ごしていました。

いや~、家族が居ないと、本当に何もする事が無い。というのか何もする気が起きない。

大人になってから久しぶりに1か月間、自分の為だけに時間を使う日々。

周りの友人達も皆、日本に帰ったり、バカンスに出ていたりして、周りには本当に誰も居ない環境。

食べられば、栄養を摂るという概念だけに意識が向かい、実際食べ物は何でも良いんだな~。とか

でも、掃除だけはしっかりやりたいんだな~。とか。

休みの日は、朝から夜までYOUTUBE見て、そんな時期にキンプリにハマったり(笑)、(癒しになるんだよね~)、

日本の秘境を歴史歴背景を含めて説明してくれるようなチャンネルを見まくったり、かなり夜更かししてみたり、などなど。

自分が本来どのような人間なのかを改めて知る良い期間となりました。

 

その後ね、社長が日本人からフランス人女性に変わり、非常に不安だったのですが、何のことはない、皆英語が話せるんですよね。

私がフランス語で話しかけても、途中で挫折してしまう。そして英語での会話となってしまう。

まあ、忙しいですから私のフランス語で邪魔してもいけないし、というわけで英語が基本となってしまいました。

 

それでも、メールはフランス語にこだわって踏ん張っています。

そんなそんな、日々。

ただ、どうにかしてやる!!というやる気が静かにみなぎってしまって、良い状態。

11年も専業主婦で我慢し続けたので、もはや充電期間は長すぎて、やる気しかない(笑)

40代はね~自分らしく生きられるように、運も環境も切り開いていくしかない。

最近は、考えるよりも、行動する。

これに尽きる。

 

どう生きたいか。を考えるのも大切だけど、

今、何をしているか。はもっと大切。

実際、やっている「行動」の積み重ねで人生は出来ているもんね。

やりたい事をやって、挑戦して、ダラダラして、お酒飲んで二日酔いして、反省するけどまた同じ事の繰り返し。

それでも私らしくて楽しいやん。

という感じで生きています。

こんな、鈍感に、ゆる~く生きている人もいるんだよ~。と

42歳が自分史上一番楽しいという事をただただ実感し、

45歳も50歳も同じような感覚で生きられたら幸せだな~と考える、そんな春の日々。