フランスで膠原病の疑い⑤ 検査入院の内容や費用はこんな感じ

フランスで検査入院 膠原病の疑い フランスで病気に立ち向かう

2019年9月に始まった皮膚疾患,そして年末から皮膚疾患に加え体調不良も続き、その原因を探る為に色々な検査をしている最中です。

2月初旬にリウマチ科を受診した際の血液検査で膠原病の疑いが見つかり、詳しく調べる為に検査入院をしてきました。

フランスでの自己免疫疾患についての情報があまりにも少なく、ましてや入院について分からない事ばかり。

フランスでの入院までの流れは?費用は?内容は?と不安だらけだったので、今後の誰かの為にも情報をチェアしたいと思います。

  1. 何故検査をする事になったのか?
  2. 検査入院までの流れ
  3. どのような検査をするの?
  4. 入院費用はどうなるの?

何故検査入院をする事になったのか?

maladies auto-immunes 自己免疫疾患

2019年9月に先ず全身にブツブツが出来ました。

水疱がある感じの赤みのある発疹が主に腕、ふともも、お尻に多数出来非常に痒い!唇がビックリするぐらいに腫れ、主治医を受診しました。

その後2度、皮膚科医を受診し、いずれもeczemaの診断でステロイド外用薬を処方されました。

その後11月に入る頃には発疹は薄くなったのですが、その代わりに皮膚症状が変わってきました。

ただの発疹というよりは、手の指の第一関節が膨らみ、赤みがあり、しもやけのような状態が続きました。この赤い膨らみのある皮膚発疹がなんだかいつもと違う感じがしていると、

医療関係者の姉の旦那が私の症状を見て、全身エリテマトーデスの症状と似ていると指摘してくれ、その情報を元に、再度主治医を受診し血液検査をしました。

そこで抗核抗体が320倍という数字が出てたのですが、(日本では40倍以上が陽性となり、160倍からは再検査が推奨されています。)主治医はスルー。

他の血液検査の内容が範囲内だから、どうしても気になるならば皮膚科医へ行けと言われました。

そこで自分でRhumatologue(リウマチ専門医)へ出向きました。

そこでは、手の症状は自己免疫疾患の症状と類似している、抗核抗体の数値も320倍だからと、より詳しい血液検査をする事になりました。

二度の血液検査の結果を基に、念のため、色々と調べておこうという事になり、大学病院で検査入院をする運びとなりました。

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検査入院までの流れ

これがややこしかったのですが、

まず、大学病院への入院の予約はこのRhumatologue(リウマチ専門医)のイザベル先生が直接取るという事で、予約が取れ次第、私に連絡がくるという事でした。

その際の情報としては、検査入院は3日間~長くて1週間だろう。という事だけでした。

その検査入院の日までに、Ophtalomologiste(眼科) とcapillaroscopy(全身毛細血管スコープ)を受診してくださいと、処方箋を書いてくれました。

その結果を持って、検査入院の日を迎えるというような流れです。

因みに、眼科へ行くのは、膠原病の中のシェーグレン症候群を疑って検査してくれとの事だと思ますが、眼科医を受診した際、その眼科医は処方箋の意味がわからず、どういう事?ドライアイなの?とこちらに質問が及びました。

そして、ただただドライアイ用の目薬を処方されました。

これは、膠原病や自己免疫疾患については、専門医で無い限り、医師でもわからない人が多い事を今回の病院巡りで再実感しました。

その後、capillaroscopy(全身毛細血管スコープ)を受けにいきました。

膠原病における血管病変は,その病態形成に関与する最も重要な病変の一つなので、爪郭部毛細血管異常を知る事が膠原病の診断に役立つんですよね。

特に、全身性強皮症を疑っての検査だったと私は思っています。ただ、医者は誰もそれを説明してくれません(笑)

検査入院ではどのような検査をするの?

これがね~、本当にビックリなんです。

私は、皮膚筋炎ではないかと疑っていたので、血液検査や肺のCTスキャン、生検まであるのかと覚悟をしていたのですが、実際に検査した内容と流れは以下の通り。

3月9日(月)・・15時に入院手続き 17時頃に専門医による問診 20時に採血、検尿

3月10日(火)・・検尿・採血 皮膚科医に皮膚症状を見てもらう

3月11日(水)・・午前中 無し 午後 心臓エコグラフィー

3月12日(木)・・終日何もなし

3月13日(金)・・10時 退院

えっ・・??採血・検尿以外は心臓エコーしかちゃんと検査していないんですけど?採血と検尿だったら近所のラボに行けば出来る事だし、心臓エコーだけならば、一日受診すれば良かったのでは・・・・

毎朝と夜に血圧と体温を測る看護師が来るのですが、その際に、明日はどういう検査があるのか?と訊くも、ドクターの指示が無いのでわからないという返答。

まあ、特別な抗体等の血液検査なので、結果が出るのに時間がかかるのは分かりますが、入院する意味があったのか(笑)?

担当医がたまにしか回ってこないので、その都度尋ねるのですが、血液検査の結果を見て、総合的に判断するので、結果が出ないと次の動きが分からないとの事。

この為に旦那は1週間有給という形で休みを取ったのに・・・。

結論、入院中に血液検査の結果が出ないので、正確な診断は出来ず、とりあえず、全ての検査結果が出たら出ポートまとめて連絡します。と言われました。

検査入院の際の費用は?

全てSécurité sociale(基礎医療保険)とMutuelle(共済保険または任意保険)でまかなう事が出来たので、費用は一切払わないで済みました。

そうです。5日間の検査入院の費用は無料だったのです。

病院で認定したミチュエルに入っているのではあれば無料という事でした。

 

次回は、検査入院中に起きた面白すぎる出来事や、日本人からは信じられない病院事情が沢山あったので、それをシェアしたと思います。