「旦那に、もっと自主的に家事をして欲しいし、子育てに向き合ってほしい!」
そして、「言われる前に気づいてやってほしい!」
最初は何もしなかった私の旦那が、今では積極的に自分事として、家の事も子育てもするようになりました。
変えた事は「私の伝え方」のみ。
相手は自分とは違う人間なのだから、違う考え方を持っていて然るべき。
やってほしい事があるのならば、相手に一番伝わりやすい方法で伝えるべし!!
「相手に伝わりやすい伝え方」で私が大切にしているポイントと、その考え方のステップをまとめてみました。
私のような伝え下手の方に向けて、一つの経験談として見て頂けると嬉しいです。
1.「旦那に上手く伝えられずイライラ」から変わった視点
結婚し、子どもが生まれ「母親」になると、途端に視点が変わり、やる事が増える。
そして、子どもが幼い時期というのは子育てだけでも精一杯。
どう考えたって、この次こうなるんだから、コレの準備が必要で、それまでにはアレをしていなくちゃ。
もっと旦那に協力してほしいのに、全然やってくれないし、次やるべき事に気がついてくれない。
初めての母親業でのストレスもあり、よく喧嘩しイライラが募る日々を送っていました。
旦那に自主的に家事や子育てをして欲しい。
ある時、やるべき事を巡ってイライラが爆発。そこで大きな気づきがあったんです。
「言われないと気づかないの?」と私。(考えたらわかるじゃん。と心の声)
「ちゃんと言ってくれないとわからない。言ってくれたらやるから。」と旦那さま。いつものやり取りなのですが、ふと、
これは、売り言葉に買い言葉ではなく、
本気で何をしたら良いのかわからないから、言って欲しいと、そう思って素直に言っているのに気が付きました。
実際に、こういう理由でこれをして欲しい。とお願いすると、ちゃんとやってくれる。
あれ?こんなに簡単な事なんだっけ?
この人は本当に気が付いていないだけだ。
この人にとって大切な事や優先順位が高い事はやるけれど、それが私の優先順位と違うだけなんだよな~と。
母親ではないから、どうしても子どもの必要な事を汲み取れない時があるし、男女でその視点が違うだけなんだという事に気づかされました。
その人にとっての価値観、優先順位、見えている世界って当たり前に違うもんね。と今なら理解出来るのですが、その時の私はいっぱいいっぱいでそこを俯瞰でみれていなかった。
そっか~ここは、旦那にちゃんと伝えるべき所なんだ。
ちゃんと言葉で伝えれば案外簡単にやってくれたりするものなんだ。
言わなくてもわかるじゃん。ではわからない。だって違う人間だもの。 ひがまき
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2.相手に伝わるように伝えるポイント
ただ伝えるだけでは、それこそもっと喧嘩になっちゃう時もあるんですよね。
以前の私は「あれをこうして欲しい。」「このやり方の方が早いし。」「こうやったら効率的じゃない?」「これから先にやってほしい。」
と、まあ、こっちのやり方で押し付けてました。
頼んだくせに横からあれこれ口出しをする。(←嫌な奴)
旦那に、「任せるならばやり方はオレの好きなようにさせてくれ。」と何度もぶつかる羽目に。
では、どうすれば相手に伝わり、こちらの思惑通りに(笑)やってくれるのか。
試行錯誤した結果、いくつかの大切なポイントが見えてきました。
ポイントは、「家族だからわかってくれる」として甘えるのではなく、少しビジネスライクで考え伝える事。
1,やるべき事「目的」と共に「理由」を共有する
ただ、「あれお願い、これお願い」では、お願いしたのに、彼にとって急ぎではなくて後からやろうと思っていた。などと理解の不一致になりかねない。
大切なのは、どういう目的で何故これをする必要があるのかの「目的」と「理由」を共通認識にする事に時間を割く。
「私は○○が大切だと思うからこうしたいんだよね。あなたはどう思う?」と意見を聞く。
そしてお互いの共通認識・共通理解をちゃんと言葉にする。
「じゃあ、●●という事で決まりね。」←これが非常に大事なプロセス。
こちらが一方的にお願いしたのではなく、旦那が「自分で決めた」という自己決定状態にする。
人間、自分で決めた事はやるってやつです。
そして、こちらからお願いしたい時は、数字を使って具体的に伝える。
長期的なものでいえば、
「何月何日に○○があるので、それまでに①~⑤をやる必要がある。ただ、③~⑤は②の結果次第で変わるから①と②は何月何日の何時までにやる必要がある。だからこれをお願い♡」
とか、はたまた
「今日の朝は子どもがいつもより早く起きたから〇時頃に昼寝するだろうから、それまでにコレとコレをしておきたいからコレをお願い♡」とか。
先に目的と理由を伝えおくと、各々のやり方で出来るし、自分よりももっと効率の良いベストな方法でやってくれていたりする。
そして、決め台詞。
「おお~流石。 ありがとう♡」「おお~このやり方があったか、ありがとう♡」
これを繰り返す事によって
自分が役に立っている実感が沸き→積極性が育つ→「イクメンの自分素敵」→そしてそこから→これが当たり前の状態に持っていく。
これらを繰り返す事で、私の価値観と旦那の価値観がすり合わされ、徐々に話し合わなくてもあうんの呼吸で目的が達成されるようになるんですよね。
「きっと奥さん(私)はこれを大切にしているから、これをしておこう。」
とか「奴の事だから(旦那ね笑)きっとこうしたいはず」
という風に、言われなくてもお互いの考えを推測し行動が出来るようになり、そのズレが徐々に少なくなり精度が高まってきます。
最近は、話し合いをもたなくてもすんなりいく事が多くて楽です。
それでも、微妙な違和感や疑問などを感じたら、すぐさま伝えるようにしています。
2,相手に上手く伝える為の3つのステップ
私は自分の気持ちを人に上手く伝えられずに、少しコンプレックスを持っていたんですね、その際に多くの本を読みましたが、その中でも頭がスコーンと整理された本があります。
伝え方が9割 佐々木圭一これは2013年に出版された本ですが、伝える為の技術と、具体的なメソッドが書かれていて、非常に読みやすい。多分1日でサラッと読めちゃいます。
この本にはだいぶ助けられました。
言葉は思考ですから、この技術に当てはめて考えると、始めは時間がかかるのですが、後に自分の思考へと昇格させてくれます。
家庭だけでは無く、友人関係やビジネスで活かせる事間違いなしです。
その本の中から、相手に上手く伝える為の3つのステップを紹介します。
- 自分の頭の中をそのままコトバにしない
- 相手の頭の中を想像する
- 相手のメリットと一致するお願いをつくる
要は、自分がお願いしたい事、思惑があったとして、それを一旦横に置き、今の伝えるべき相手の頭の中を想像する。
そして、私がお願いしたい事を相手のメリットと一致させ、お願いの言葉を作る。
お願いの言葉は、相手の使う言葉や相手が理解し易い言葉にすると劇的に反応が変わります。
「イエス」に変える為の7つの切り口というような視点など、詳しく書かれています。
伝え方が苦手の人に是非お勧めしたい一冊です♪
3,自分や相手の「得手不得手」をお互いで共有し活かす
どうしても人間ですもの、得意不得意があるんですよね。
それが個性や才能なわけで、お互い上手い所を活かす事が大切だよな~と実感しています。
そしてその得意不得意をお互いが認識している事がポイントですよね。
日々の掃除や効率に関しては私の方が得意だから私が請け負う。その方が上手くいく。
そして時間をかけて完璧に仕上げたい旦那には、スペシャルな掃除デーなどに時間をかけて完璧に綺麗にしてもらう。とか。
「私はちゃちゃっと適当にやるけど、あなたに任せたら完璧に綺麗にするよね~」と、
私は効率的な掃除が上手いことを、旦那は非効率だけど(笑)その完璧主義を活かした綺麗な掃除が上手い事を、そのことをあえて言葉で伝える。
お互いが、お互いの良さや強みを知っている事は夫婦生活でも良いコミュニケーションの基盤になりますよね。
「これは奥さん(私)が苦手だから自分がやった方が上手いな」と思わせたらこっちのもんですね。
佐々木圭一さんの本にしても、要は「相手の身になって考える」という視点だけなんですよね。
コミュニケーションの基本のキ。
ただ、私はこれが不得意だったんです。
そこから8年ほど意識して思考を整えてきて、現在、驚くほど変化を感じています。
これが習得出来ると、以前よりも子どもにも楽に伝えられるようになりました。
上手く伝え、上手く任す事で、良い家族関係を育てていく事に繋がるなと感じています。
言わなくてもわかるじゃん。ではわからない。だって違う人間だもの。 ひがまき