体育館や音楽室が無いフランスの小学校

フランスの義務教育

日本の学校にあるべきものが無いフランスの小学校

私には子どもが3人いて、公立の現地校に通っています。そこで見えてきた日本とフランスの小学校の違い、教育まで徹底されているフランスの合理主義をneegoを取り巻く環境でお伝えしたいと思います。

基本的にフランスの教育は無料であるという事を念頭に置きたい。幼稚園から大学まで公立であれば学費は一切かからない。それを踏まえた上で読み進んでもらいたいです。

日本の学校にはあって、フランスの小学校には無いもの

1、体育館 2、グラウンド 3、音楽室 4、保健室 5、プール 6、図書館 7、職員室 8、飼育小屋 等

neego
おいおい、校舎以外ほとんどじゃないか~~い!

先ずは日本なら必ずある体育館。フランスの小学校には体育館が無いなんて、あんな事やこんな事は一体どこでやるのでしょうか?

まず、入学式、卒業式、始業式等の式典は存在しません。そして全体集会なんてものはありません。なので、全体で皆が集まれるような、大きなスペースは必要無いのかもしれません。校長先生は普段登下校時に校門に立っていたりするので身近な存在なのと、連絡事項は担任が直接伝えるのがほとんどです。

稀に校長から出向く事もあります。担任が注意しても学校にあやとりを持ってくる子が減らなかった際に「学校にあやとりも持ってくるのは禁止です!」と各クラスに言って回ることもありました(笑)

おじさん
じゃあ、体育の授業はどうするのさ?

基本的に体育は教科ではありません。なのでスポーツをするか否かは市町村によってかなり偏りがあり、また学校や担任の裁量で頻度も内容も変わってきます。室内でスポーツをしたい場合は基本、市営体育館を利用します。

我が子は柔道のクラスやマット運動のような日があり、体育館は毎年利用しています。

そして、学校のグラウンドが無い問題も、市営グラウンド等を利用する事で解決されます。市営体育館や市営グラウンドまで遠い学校の場合は、バスの送迎があります。我が子の学校は近いので徒歩で20分かけて移動しています。

そして、学校指定の体育着を買う必要が無いので、スポーツがある日は朝からスポーツに適した格好で登校するだけとなります。今までの担任はスニーカーを履いていれば基本どんな格好でも許されました。

 

そして3つ目の音楽室。これもまた教科に音楽が無い。これは担任や学校によってだいぶ変わってくるとは思いますが、せいぜいアクティビティのクラスの時に歌ったり、年度末のfête de l’ecoleの際に歌ったり踊ったりする時用の練習をするレベル。

皆で歌う際も、もはや音程がズレているとか気にしない。最初からドレミの音階を習ったりすることもない。しかも、長女が学校で習ってくる歌は最新のヒット曲。

学校にはピアノなんてものはありません。縦笛も買わなければ、楽器を触ったことが無い人が多いらしい。

その代わり、放課後の習い事では音楽学校(コンセルバトワール)が人気で、小学生の習い事の定番となっています。

そして驚いたのが保健室が無いという事。体調が悪いとすぐに親御さんに連絡がいくシステムとなっていて、必要ならば学校が救急車を呼ぶこともあります。(毎年新学期の手続きの中に緊急時の対処方法についての署名があります。)

連絡すれば親御さんの都合がつき、迎えにこれるといった環境があることも考慮に入れてほしい所。その辺りが日本との大きな違いに感じたりしますが、子どもの体調<仕事 とならずに父親が迎えにくる事もよく見かけます。

我が子が体調を崩した際も私に連絡が来て、迎えに行くと校長室で休んでいたのには驚きました。

 

5つ目はプールについて。学校やクラスによって年に何度かあるプールも、市営プールを利用します。プールの維持費や管理の手間を考えたら市営プールで十分だと思えてきます。

しかも、市営プールだと、市営プールの職員が子どもを見てくれるようです。専門の方だと安全面でも先生の負担もかなり減るんじゃないかと簡単に推測できます。

そして専用の学校指定のスクール水着も必要ありません。好みの水着を持参します。

我が子が通う小学校に入学する為に準備したものといえば、①学校用の鞄と、②筆箱だけでした。水着はもともと持っていたものを使っています。

6つ目の図書館。図書館が無い替わりに沢山の本が教室内に置かれており、生徒はそこから担任の許可を得て借りることが出来ます。なので図書館スペースも必要なければ、図書館秘書を雇う必要もありません。

7つ目の職員室。先生は自分の担当するクラスの教室内のbureau de la maîtresse 呼ばれる先生の机で仕事をします。先生の個人的な荷物もそこに置きます。作業は基本全てその机で済ませます。休み時間は子どもを全員クラスから外に出して教室のカギを閉めます。基本的に休み時間は教室内に残る事は出来ません。休み時間は、先生も一緒に外に出て子ども達の安全を守ります。その際は隣のクラスの先生と世間話をしているようです。

そして最後の飼育小屋等、どうやら「学校は勉強をする場所」らしいです。無駄なものは徹底して排除されます。

 

最初は入学式も運動会も無く、授業参観も無い、無いない尽くしのフランスの学校に驚きしかありませんでしたが、何年もこれで過ごしていると、「あれ?? 無くても良い。必ずしも必要なものでは無いのかも。」なんて考えがか変わってきました。

皆で力を合わせて作り上げる学芸会等で、人間関係を築き上げるあの感じが無いのは寂しい気もしますが、

学校は勉強をする所 躾やその他の人生体験はご家庭でというその精神は、子育ての本質なのかな?なんて、

それで学校教育が無償になり、皆に公平に教育の機会が与えられるのは、これこそ国家の責任なのかなと思ったりする今日この頃です。