フランスで就職できた話(1)何かが変わり始めていく

フランスで就職出来るまで 海外で仕事をする

2010年に日本人の旦那との結婚を機にフランスに移住した私は、早いもので今年(2022年)で移住して12年になります。

海外生活は夢のような、皆から羨ましく思われる反面、

実際、海外で生活の基盤を作っていくのは相当な精神力や覚悟が必要な気がしています。

移住したその年に語学学校に通い、パン屋での仕事を始めたものの、翌年には長女を出産し、

ビザの変更の為仕事を辞め、

そこから長男、そして予想外の次男と続き、あっという間に専業主婦で7年が過ぎました。

元々専業主婦は自分には向いていないと知ってはいたものの、学校と家とスーパーとの往復、ママ友や在住日本人との付き合いなど、世界は狭く、

私の様な外交的というのか、外に目を向けるタイプの人間には、それはそれは長い7年間で、

一時期は本当にうつ状態になったり、常に不満というのか不安定な日が続いていました。

日本では、かなりバリバリ働いていた自分にとって、語学の壁があり、自分一人では何も出来ない、手続きも出来ない、郵便物すら十分に選別が出来ず、一気に自信が消え失せました。

自分のやりたい事がわからない

40代からの女性の生き方「自分のやりたい事をしていない」というコンプレックスと戦う

この数年間は精神的に本当にまいってしまい、

「もはや自分は社会にとって必要がないのではないか??」と思うようになったり、

そのくせフランス語を勉強するモチベーションは全く上がらず、初級程度のフランス語でずっと生活していました。

周りの日仏家庭との付き合いにしても、旦那さんは日本の文化に寛容であり、日本語が通じたり、

私の片言のフランス語でも理解してくれたり、

ママ友も移住組が多かったり、なんとなく通じるレベルでしかコミュニケーションが取れず、深い話が出来ずに絆を深められませんでした。

話が深くなると、途中で、私の表現で相手を傷つけてしまうのではないか?誤解を与えてしまうのではないか。

と、勝手に壁を作り、何も進まない日々。

その時期は、FACEBOOKで日々のフランスの気づきを呟き、日本人の友人達とのコミュニケーションを取る事が唯一、自分を保てるものとなっていました。

 

そうすると、そこで度々文章を褒めてもらえる機会が増えていきました。

何年間も疎遠だった親戚のおばさんが、私の文章を読み、「あなたは書く仕事に向いているんじゃない?」とわざわざメッセージをくれたり。

信頼している数人の友人も、そのように声をかけてくれました。

私は喋りが苦手で、人前では特に3人以上の大人数になると上手く考えを表現出来ず、

人とコミュニケーション取るのは好きなくせに、コミュニケーションスキルが伴っていない

というコンプレックスがあったが、なるほど、文章にすれば少しは表現出来るのかもしれないと考えるようになりました。

人によって得手不得手があり、私は書く方なんだな。と。

そこでSNS上での表現を意識して発信していたところ、昔の同僚というか、同志がWebメディアを立ち上げるから、そこでコラムを書いてくれない?と声を掛けてくれました。

無償だけれども、そこから上手く軌道に乗せればスポンサーを集めて原稿料も出せると。

その頃には気づいていたんですよね。心の底では書く事を仕事にしたいなと考えていた自分に。

私にとっては、無償でも自分にとっての可能性を広げられるチャンスは逃してたまるかと、コラムを書くようになりました。

そしたら反響が凄かったんですよね。

賛否両論あったとしても、そこで社会と繋がれるというのか、褒めてもらったり認めてもらい簡単にモチベーションなんて上がるんですよね。単純だな~私。(笑)

そこで、少しの自信をつけた私は、ブログを立ち上げようと独学でブログを作るを決断しました。

その頃は無料のブログサービスやnote等、様々なスタイルがあったものの、そういったサービスは流行り廃りがあるし、いつかサービスが終了するかもしれない。

自分でコントロール出来ないものは駄目だと思い、将来を考えると「ブログ」は自分の財産になり得るなと思い、WordPressでブログを始める事にしました。

2018年年末から準備し始め、ブログを立ち上げるまでのコンセプトなり、立ち上げ方を勉強し、実際に記事を書き始めたのは2019年4月。

そこから何かがゆっくりと変わっていきました。

フランスで就職の第一歩

フランスで就職できた話(2)実際にCVを作成し求人に応募するまでの流れ