パリのサクレ・クール寺院近くのメトロ内でスリのターゲットにされた件

モンマルトルのサクレ・クール寺院 フランス観光の準備と注意

モンマルトルの丘、ここはフランスに観光に来るという友人達には絶対におススメしたい場所の一つなのですが、なんせ治安が悪い。

実は昨日、モンマルトルの丘、サクレクール寺院を訪れた時に帰りのメトロの中でスリのターゲットになってしまいました。

すぐにスリだと気が付いて被害には遭いませんでしたが、その後に同じ車両に乗ってきた日本人をターゲットとして近づいていったので、私が注意して事なきを終えましたが、やっぱり日本人危険だな~。と再確認しました。

その時の状況と、スリに狙われない為のポイントを記しておきたいと思います。

サクレクール寺院の最寄り駅の12番線Abbesses内のスリ集団の手口

子ども達にもパリの主要地を見せてあげたいという思いから、先週の日曜日にモンマルトルの丘にあるサクレクール寺院付近を家族で散策していました。

「ここ治安悪いからな~~気を付けよう。」

子連れで両手がふさがる事の多い私は気合を入れていました。実際歩いていると、見てすぐわかるようなスリ集団もいて、特にサクレクール寺院付近を歩く際は斜めバッグに必ず手を置き、予防しながら歩いていました。

その帰り道のメトロ内、サクレクール寺院の南側にある12番線Abbesses内で事件は起きました。

帰りの電車はそこまで混んでいなく、それでも座席はほぼ埋まっており、長女、次男は席に座っていましたが、長男が立つ事になり、私は長男を支えるように隣に立っていました。そして

メトロ移動中に、私の正面から男女3人組の若者(10代後半~22,3歳)がこちら側の通路に向かってきました。

全く混んでもいないメトロ内で、わざわざ私たちのいる方にやってきて、長男の傍を横切ろうとしています。

その人達が通るには長男は完全に手すりから手をはずさなくてはならなく、私の左手は長男の手を取り、右手は手すりを掴んだ状態になっていました。

その内の一人の少女が私のすぐ後ろに立ちました。2人目と3人目はまだ長男の横を横切っている最中です。

その瞬間になんだか嫌な感じがして斜め掛けバッグに視線を向けると、鞄が開いた瞬間でした。

すぐに中身をチェックし何も取盗られていなかったので、体制を立て直しました。その人が開けたという確証は無いのですが、不快感がしたのでその人をするどく睨みつけました。

「やつはスリだな。」そう感じた瞬間、

同じ車両に乗っていたマダムが、「この車両にはスリが乗っている。皆気を付けて!さっき私の荷物を盗ろうとしたのよ。」と叫びました。

「うるさいな~ババア。」とその少女達とのやり取りがおきました。

皆の視線がスリ軍団にいき、次の駅でドアが開いたのでそのスリ達は一旦出て行ったのですが、その私たちの車両に日本人の女の子2人が乗り込んできたので、また一緒にその2人にくっついて車両内に戻ってきました。

メトロ内では、「おいおい、あの日本人達にターゲット絞ってまた乗り込むつもりよ。」「乗ってきた!」

先ほどのマダムも、「またスリが乗ってきた!気をつけて、奴らはスリだよ!」とフランス語で叫びました。

でもやはり、その日本人の子も、その他の観光客もそれに気が付きません。

私もその2人に「前にいる3人組はスリなので、荷物に気を付けてください」と注意をしました。

でもメトロ内は様々な国の観光客がいたので、誰がスリか皆わからないような雰囲気。私も英語とフランス語で「荷物に気をつけて、スリがいます。あの人達スリです。」と大声で伝えました。

居心地の悪くなったスリ3人組は次の駅でまた一度出るも、3人の内の1人の少女がまた日本人2人組に近づきます。私が「この前にいるチェックシャツの子がスリです。」と伝えると皆でその一駅区間、スリを監視しました。次の駅でスリは降りていきました。

でも、現行犯では無いし、証拠も無いから周りも文句は言えても、何も出来ないんですよね。

私は話しかけてくる長男に集中がいき、長男の安全の方が優先順位が高く、一瞬気が緩んでいたのを自覚しています。

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観光地でスリに狙われないように気を付けるべき事

やはり、抜群に日本人観光客を狙いやすいという事があると思います。

ヨーロッパにいると感じるのですが、やっぱり日本人の身なりは整っている。そして身に着けているものから、お金を持っていそうに見えます。

そして、日本人が狙われる最大の理由は、ずばり「隙がある」という事のように感じます。

やはり、日本は治安が良い。そういう所で長年育ってきた私たちは、日常的に気を引き締めて行動するという事が欠如しているように思います。スリから見て格好の獲物ですよね。

世界は広いですが、落ちているものは当たり前に無くなるし、盗られる。

目の前に高価なものが盗りやすそうな状態であると、それは盗られます。

スリに狙われない為のポイント

  1. 携帯や貴重品を一瞬でもコートやズボンのポケットに入れない→ぶつかってきて、体当たりして、ポケットの中に手を入れてきます。混んでいる所を狙って盗ります。簡単に盗ることが出来ます。
  2. 街中ではおしゃべりに夢中にならない→常に狙われているぐらいに覚悟を持って行動する。隙がある人と、注意している人は一目でわかります。
  3. メトロや電車のドア付近で油断しない。携帯を触らない。→ドア閉まり掛けにパッと盗り逃げられます。
  4. 電車メトロ内ではリュックも斜め掛けバッグも自分の目の前、お腹付近に持ってくる。→集団で来て、混んでいると見せかけて、数人で注意をそらせて財布や携帯だけ抜いてきます。斜め掛けのバッグが背中側にいくと、目線が届かないのでもはや危険です。

一番シンプルな心掛けは、日本人観光客はカモである。という事を自覚した上で行動する。これに尽きます。

パリの中心地にいくとスリの人を度々見かけますが、目で威圧すると目線をそらせて逃げていきます。自覚した行動で防げる事はあります。

あと、最後に「pick-pocket (ピックポケット)スリ

この言葉は世界共通なので覚えておくと良いと思います。

知っていても声に出して言う練習をしていないと、とっさに言葉は出てきませんから、パリに観光に来たら必ず声に出して発声練習した方が良いと思います。

スリを見かけた時、スリ被害に合った瞬間など、ピックポケットと叫ぶだけで、周りの人達は全力で守ってくれます。スリから盗られてモノを取り返してくれる人もよくいます。

こういう悪い人には皆で戦っていきましょう!

最後に、基本的にフランスの方々は非常に優しいです。スリをする人達なんて本当にひと握りです。

日常生活を送っていて、困った際、こちらから声を上げる前に近くの方々が「大丈夫?手伝おうか?何か困っている?」と声を掛けて助けてくれます。

その辺りは日本よりも圧倒的に他人に気遣ってくれていると思います。なので、フランスという国を誤解しないように、宜しくお願いします。