重曹(Bicarbonate de soude)でエコ掃除 種類と使い方を解説

重曹bicarbonate de soudeの使い方 丁寧な暮らしを目指す

小さい子どもも居るし、出来る限り人体にとって安心なもの、環境に良いもので掃除をしたい。でも、重曹での掃除って何だか気軽じゃない。

でも、一度その「効果とコツ」を抑えると、重曹掃除は効果的、かつ経済的、そして何より安心安全。

何よりの恩恵は、「汚れの性質が分かるようになり、掃除が楽しくなる事」だと思っています。

重曹を使いこなす事によって、意識が変わり、細かい所まで意識が行き届くようになり、シンプルな生き方になってきました。

  1. エコ掃除のとりこになった理由
  2. 重曹がどう汚れを落とすか
  3. 重曹の種類と使い方
  4. 私のお気に入りの使い方

1、エコ掃除のとりこになったわけ

フランスでの3度目の引越しを終え、家の中の片付けもひと段落し、さあ、オーブンでクッキーを焼こう!と張り切って備え付けのオーブンを見たところ、き、汚い!!

非常に汚かったのです!クッキーを焼く約束を子どもとしてしまった手前、気持ちもやる気満々になっていたので、これは今、なんとか綺麗にするしかない。

急いで近所のスーパーへ行きオーブン用泡状洗剤を購入し、早速オーブン内に噴射。30分ほど待って拭き取ると綺麗になっているらしい。

しかし、化学薬品の臭いが強烈すぎて、なんだか苦しい。30分後にオーブン内を拭き取るも、臭いも汚れも取れず、なんだか薬品がオーブン内に残っているような気がする。

オーブンの原理って確か、赤外線で加熱するが、オーブン内の気流も利用して調理するらしい。オーブン内にもしもこの臭いニオイの原因の有害物質が残っていたら、食材にも絶対に悪影響だ。

特にオーブンをつけると熱風で激しいニオイがする。この強烈なニオイは、絶対に人間にとって良くないものだ。「受け付けてはならぬ」と私の生命維持センサーが作動し、この日を境に洗剤を変えようと心に誓いました。

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2、重曹が汚れを落とす原理

掃除に使える色々な商品はあるけど、どう使えば良いのかわからない・・・。

その違いを理解する為に私がわかり易かった方法は、

汚れの性質がアルカリ性か酸性かを見極めるという事。

これが理解出来るとその他の汚れにも応用出来、掃除が楽しくなってきました。

重曹(Bicarbonate de soude) 炭酸水素ナトリウム

主な特徴は3つ

  • 弱アルカリ性酸性の油汚れを中和して落とすことができます。また、生ゴミや靴など、酸性の臭いも中和して消臭してくれます。
  • 発泡性→発泡性があること。重曹を温めると、二酸化炭素が発生します。この性質を利用して、汚れや焦げ付きなどを浮かせて剥がし落とすことができます。
  • 粒子が細かく水にとけにくい→粒子が細かいので、汚れに入り込み、磨くと研磨効果が有り。

まとめると→油分系の汚れを落とす、臭いを中和し消臭する、研磨効果がある。

3、重曹の種類と使い方

重曹には工業用・食用・薬用と種類があり、それぞれの違いは純度の違いとなります。

工業用<食用<薬用 の順に純度が高くなります。薬用が不純物が一番少ないというわけです。

  • 薬用→トップ写真にある白い小さな箱が薬用でPHARMACIE(薬局)で購入できます。 歯磨き粉の研磨剤として。白くなると、フランス人の友は言います。後は胃の調子が悪い際に、コップ1杯の水に重曹小さじ1程度を混ぜて飲むと胃の調子が良くなると、フランスのおばあちゃんの知恵的に皆口を揃えていいます。
  • 食用→写真右側の青い箱。食べ物の絵が描かれているのでわかりやすい。スーパーで購入できます。ベーキングパウダー代わりに使えます。
  • 工業用(掃除用)→写真奥2つの商品。左はスーパーでよく売っている商品。右側はビオショップ等で買える2.5kgの大容量サイズ。家中至る所の掃除に使えます。Bicarbonate de soude technique  Briochin Bicarbonate De Soude

純度が高いと、お値段も高いという事になります。なので、重曹大好きな私は、3種類の重曹を用途によって使い分けています。

4、私のお気に入りの使い方は

皆さん色々な方法で掃除しているの思うので、その中でも、私がおススメの使い方のみをまとめました。

まずは食用として

  • パスタを中華麵にする→フランスで中華麵。オペラ界隈のお店に売っていますが高い!そこでお勧めなのがパスタを茹でる際に重曹パラパラ。発泡するので大きなお鍋がベストです。時間通りにあげると、なんという事でしょう。中華麵の舌触り、味になっています。

なぜ??→中華麵を茹でる際に使う「かん水」と呼ばれるアルカリ塩水溶液ですが、なんと重曹を水にとかすとかん水と同じ成分になるらしい。それでパスタのデンプン質やグルテンを変化させるとの事。

いつもパスタを茹でる通り塩は忘れないように!塩味が付くことによって中華麵の味に近づきます!

掃除用として

  • 布団についたおねしょの対処→おねしょをした場所に重曹をたっぷりと振りかけます。タオルで上からポンポンと水分を取ることを数回繰り返し、後は放置。乾燥後に掃除機で吸い取ると、なんという事でしょう!ニオイが消えている!除菌消臭効果が発揮されています。
  • 焦げ付いた鍋の焦げ落とし→鍋に重曹をパラパラふり、水を入れ沸騰させた後、火を止め少し置いておく。頑固な焦げつきもスポンジでスルッとビックリするぐらい綺麗に落ちます。
  • 油ギトギト鍋や食器の油汚れ落とし→鍋についた汚れに重曹をふりかけ、ティッシュで拭き取ると油分と共に汚れもサラッと綺麗になり、そのまま汚れを含んだ粉をゴミ箱に捨てると生ごみ臭さも消臭。シンク内にはもはや油分の無くなった綺麗な皿だけなので、洗剤も少量で済みます。
  • レンジ内の掃除→耐熱容器に水と重曹を入れ少し混ぜ、2.3分温めます。そのまま数分置きレンジ内を蒸らせた後、綺麗な布巾で拭き取るだけ。汚れもニオイも一発で消えます。
  • コンロ周りの拭き掃除→油を中和するという事で、油はねがひどいコンロ周りに、重曹をばら撒き、その上からホワイトビネガーをかけて発泡させしばらく置き、拭き取ると、なんという事でしょう!!スッキリ落ちます。 その際、食器を洗うスポンジでの掃除がお勧めです。以前は布巾で掃除していたのですが、フランス人のようにスポンジで掃除するようになり、納得。本当に掃除し易い。

私は、コショウ容れのような瓶に重曹を入れてシンク横に置いてあり、食器を洗いながら油分が・・ってな時に片手でパパっと振りかけて洗っています。

ビックリするぐらい簡単に油を中和してくれて、洗剤の使用量が劇的に減りました。しかも、シンクのニオイや汚れまで落ちちゃう。環境にも優しい。お財布にも優しい。

ああ、重曹大好きです。

重曹の活用法の記事→日常使いするコツは?

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