新型コロナウイルス対策で学校が休校。
フランスの場合は15日間!?仕事はどうすれば良い?家で子どもとどう過ごせば良い?
今回のような状況は、子どもとゆっくり向かい合う事が出来る良い機会だと、気持ちを切り替えて乗り越えていく方が賢明かなと思っています。
そうです。このような期間は、普段忙殺されて出来ない事を、子どもと一緒に出来る貴重な時間なんですよね。
私の時間の使い方はずばり、「子どもに家事を通して上手く生きる術を伝授する!」事です。思いっきり家事に巻き込みます。
親っていつか居なくなります。
親が居なくなった時でも上手く生きるテクニックを普段の生活で伝えておくのが親の役目なのかな~と感じています。
家事を一緒にする事で、物事の進め方やオーガナイズ方法、心理と行動の関係など、
親が失敗を繰り返し培ってきた「上手く生きる為のテクニック」と、それに向けた心構えってものを伝授するのに家事はもってこいなのかなと。
子どもに家事をさせる意義
私の子育ての基本は「生きていく術を教える」という事。
その方法として、私が大切にしているのは普段の生活で「家事を通して生き様を教える」という事です。
私自身、幼い事は、ピアノや習字、そろばんに英語などの習い事の日々で、家でのお手伝いは気が向いた時にたまにやるぐらいの状態でした。
大学でも幼児教育を学び、仕事でも子どもの教育に携わった事で、
「子どもが生まれたらどういう風に教育していくか」という事で頭がパンパンでした。
しかし、フランスに移住し実際に親になってみると、一人の人間としてどこでも生きていく力がどれだけ大切かを思い知らされました。
沢山習い事をさせてもらえた事は有難い事だけど、それと同じぐらい親から学んでおかないといけない大切な事があったなと痛感しました。
ピアノが上手く弾けても、早く計算が出来ても、その技術をどう実社会への活かしていくかがわからないと駄目なんですよね。
英語を駆使して何が出来るか、どうコミュニケーションをとっていくか。つまり知識や技術の活かし方です。
上手くいかない時の対応の仕方や、失敗しない物事の運び方、生き方の知恵は、親から学ぶべき事だったなと再認識させられました。
親はいつ居なくなるかわからない。親が居なくても自力で生きていける為の術を伝えなくちゃ。
基本に立ち返り、子どもに生きる為の力をつけさせる。その為の技術と問題解決能力、前向きな考え方を伝えるべきだと考えています。
そこで使えるのが家事なんですよね。
知識を知恵に昇格させるには、家事が持ってこいの方法という事に気が付きました。
家事って、生きていく為に欠かせないもので、知識や技術の集大成ですから。
親って凄い!あれもこれも分かる!と尊敬心にも繋がってくる大事な要素だなと感じました。
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親との楽しい時間=「家事が楽しい」に洗脳する(笑)
子ども達を家事に巻き込む方法はまず、「親が何やら楽しそうだぞ」と思わせる事。これってとても重要な事な気がします。
子どもって「これをしなさい!」と命令されると途端にやりたくなくなるもの。
なので、子どもが自然に「やりたい!」と思わせるような仕掛けを、罠を作って仕掛けておき、子どもに自己決定してもらう。
こちらからは言わない。それやりたい!と相手に言わせる。
この方法は男性を動かす時と一緒です(笑)
普段の生活だと、親は基本忙しいし時間がない。
子どもはただただ、親と一緒に遊びたいんだろうな。
「家事をするから忙しいから一緒に遊べない」「家事が終わってから遊ぼうね」ではなく、発想を変えて「ママと一緒に〇〇をしよう」とママと一緒に家事を楽しむ方向に仕向けるようにしました。
「家事をする時間」=「母と一緒の楽しい貴重な時間」にする。
私の場合はまず、親と一緒に家事をしたくなる状態を作り出します。我が子は3人、上から長女8歳、長男6歳、次男4歳。
皆興味の矛先が違います。それでも誰か1人が引っかかると、残りの2人も「私もやる~僕も~」となり易い。
例えば料理でいくと、野菜の皮で遊ばせ→「皮をむきたい」に変わり→混ぜたい→盛り付けたいと徐々に出来る事を増やしていきます。
一人が手伝ってくれたら、「今日は〇〇くんが作ったんだよ~。」と、残り2人に言い聞かせ、「〇〇くんが作ったご飯は美味しいね~。」
パパが帰ってきたら「今日は〇〇がこれを作って・・・」とパパも巻き込む。
盛り付けたお皿を写真にとって、LINEでいとこや親せきに見せる。そこで褒めてもらう。
その繰り返しで、子どもを一人の戦力に洗脳していく。(笑)
そうそう、基本忍耐が必要となりますが、最初の段階で「親と一緒に家事をする事が楽しい事」となると、
いつの間にか「家事を一緒にすること、お手伝いをする事が楽しい事」に代わっていきやすいかなと感じています。
小さい頃にそこに時間をかけると後は楽になります。
そして、料理中に「ママ~聞いて~」と他の話をされるよりも、料理をさせていた方が集中して静かになるっていう・・(笑)
しばらくするとかなりの戦力になってくれます。
一つ出来るようになった家事に、担当をつけると自主的になるようになります。
その際はやってくれた事をかなり大袈裟に褒める。「やってくれたの~?助かる~ありがとう。」
この「ありがとう」って言葉はとても効果的なんですよね。
そうすると人の為に何かをやる事がモチベーションになる。これってとても大事。
「手洗い場の濡れたタオルを新しいものに替える」という小さな家事も、
濡れているタオルが嫌いな長男にはひっかかるので、新しいタオルを子どもが取り出しやすいように置き場所を変えて、濡れて汚れたタオルはここに片付けると場所を教え、彼だけの特権にしてみたり。
一緒に歯磨きした時にでも、「タオル濡れているから替えてくれる?」から始め、「ママに言われなくても、あなたの判断で替えていいからね」と権限をあげる。
「ありがとう!助かる!」と言っている内に勝手に自分で自主的にやってくれるようになります。
それを見た姉弟が褒められたい、認められたいから、自分から動くようになっていくという好循環です。
そこでコットン100%と繊維の違いや、買い物するならばコレも徐々に伝えていく。
「家族の一員として当たり前に家事をする」という考え方、状態に持っていければこっちのモンです。
少し大きくなってきた時に、自分で判断して家事をしてくれるようになるから面白いものです。
家の中のオーガナイズって、仕事と一緒で、誰でも出来るように整え、いかにして自分がやらなくてよい環境を作っていくかだなと感じています。
自分が楽する為にも(笑)、家事をシェアする。
一つのチームとして、それぞれの得意分野を生かしてもらう。
まだまだ試行錯誤で奮闘中ですが、このコロナ渦を上手く使ってやりたいと思っています。