服を10着しか持たず(?)してもファッションセンスが良く、世界から憧れの的になるフランス女性。
彼女たちの美の秘密は何だろう?彼女達の目指す「美」はどのようなものだろう?
パリに移住して当初は、東京のように最新のファッションに身を包み、ヘアメイクもバッチリな有名人やモデルのような、そんな映える人ばかりが居る場所だと思っていたのですが、
実際には、ファッションも超シンプル。流行の服を着ている人を見かけない、メイクもあまりしていない。髪の毛もまったくスタイリングしていないで起きたままの髪の感じ。本当に洒落っ気の無い人ばかり。そういう印象でした。
しかも、ファッションセンスがなんだか日本とはだいぶ違う気がする。コレがお洒落なのか?
このファッションセンスがわからない私ってどうなんだろう・・・と不安になった日もありました。
ただ、数年経つ頃には彼女達の本質が徐々に見えてきました。
彼女達にとっての美しさとは、「自然美であること・ナチュラルである事」が全ての根底にある事が理解出来るようになりました。
日本人とは違う、フランス女性の「美の定義」について私が感じた事をまとめてみました。
- 「取り繕った美」に対して「自然体なナチュラル美」こそが美しい
- 見た目最優先ではなく「美とは知性を伴ってこそ」への理解
- 自分らしさ(個性)を理解する
1自然体でナチュラルな美を徹底的に目指す
フランス女性の美的感覚と言えば、自然体である事が大前提になっているように感じます。
日本人のように、服を着た時の見た目を完璧に仕上げるのでは無く、彼と触れ合う時、ベッドに入る時、そこにゴールを持っていっているという感じがします。
例えば、下着について。彼女達は徹底的に自然美にこだわります。
豊胸した胸を寄せて上げるブラで上げた谷間を、体のラインがピッタリわかるような服を着て見せる事を「下品」という捉え方をしています。
寄せて上げてブラや機能下着は「美しくない」らしく、下着市場では思いっきり人気が無い。
彼女達は黒レースの繊細な下着を好み、生まれ持った胸の大きさで繊細な下着を身に着けます。
そして、大き目のシャツを第2ボタンまで開け着こなしたり、少しダボついたセーターから見えてしまってもOKという感覚です。
触られた時、胸が固っ!てなるじゃんと。脱いだ時にどうするの?とフランス女性達は言います。
脱いだ時にがっかりさせ、美しくないのだと言います。
アメリカのバニーガールのような、豊胸して露出した格好をした女性達の事を下品だと、鼻で笑っています。
作り込まれた不自然な美に対しての見下す感じが、バンバンに伝わってきます(笑)
そして、ヘアメイクについても同様です。
彼女達の髪型で人気なのは、いわゆる「無造作ヘア」
日本人の思う無造作ヘアよりも、もっと無造作で、朝からしっかりヘアアレンジをする人をなかなか見たことがありません。
もう、起きたての髪をブラシで梳いてきました。というナチュラルな感じがウケます。
きちんと編み込まれて、仕上げのスプレーでカチカチになった髪や、ピンがいっぱいつけられているような「頑張って綺麗にしてきました感」を嫌います。
彼に触られた時にカチカチヘアーだと一気に気分が下がるし、ピンだらけの髪の毛でも萎えるでしょ。と言っています。
メイクに関しても、いかにもファンデーションを塗っています感がとても不人気です。
首と顔の色が違うなんてもってのほか。いかにファンデーションを塗っていないように見せるか、そこにこだわります。そして彼とくっついた際に、彼の白いTシャツにファンデーションがつく事を嫌います。
なので、ファンデーションを塗っていない人の方が多い印象です。
外面を取り繕う事を、そこまで重要視していない感じを受けます。
市場に出回る化粧品も、日本が化粧品が7割、スキンケア用品が3割なのに対して、フランスはスキンケアが8割でメイクアップ商品が2割といったデータを見た事があります。
メイクよりも、日ごろのスキンケアを大事にしている印象があります。
YOUTUBERもメイク動画は少なく、スキンケア動画が多いのも事実です。
彼女達は、肉体的にも精神的にも、彼と近づいた際に完璧な状態に仕上げる事に努力を惜しみません。
あくまでも、見た目と実際のギャップが無いようにするので、基本のボディケアを怠りません。
何事もやり過ぎは下品という評価が下ります。
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2、見た目よりも知性と教養磨きに徹する
日本は間違いなく、見た目が良くて若い女性が圧倒的にモテますが、フランスでは一概にそうとは言えません。
見た目も大事ですが、それと同等かそれ以上に、この人は魅力的な人間なのか?という事が重要視されている気がします。
フランスの恋愛は会話を楽しむものという印象で、会話の中身がかなり重要視されます。
若者のデートも、お洒落なレストランや話題のスポットに行くのでは無く、公園やカフェで何時間でも語り合う事がデートが多く、カップルがカフェで向かい合い何時間も会話を楽しんでいる姿をよく見かけます。
また、ピクニックやfêteと呼ばれるパーティーが頻繁にあり、大人数で集まる機会も多いので、多種多様な人間と上手にコミュニケーションを取る、話題が豊富で自分の意見を上手く伝えられる事が大事になってきます。
何を言ってもうんうんと頷くだけの女性は「つまらない奴」のレッテルを貼られます。
自分の世界観があり、会話で異性を楽しませる人がモテる女性の必須条件という風潮すらあります。
そして、フランス女性は良く本を読みます。
特に、電車の中で本を読んでいる大人の女性をよく見かけます。
公園で1人で芝生に寝転んで本を読んでいたり、子どもを遊ばせている間、ベンチで本を読んでいる姿もよく見かけます。
そして、コンサートや演劇、美術館や博物館へよく出掛けます。アートを楽しむ事も大人の女性の嗜みといった風潮です。
そういう、知性を育み意義を理解しており、その培った教養が品格として、所作に現れます。
その品性を持ちつつ、ライヴに行ったり、ロックを聴いたり、タバコを吸ったり、様々な経験と知識や理解が、大きな振り幅となり、その振り幅の大きさが色気に繋がっている気がします。
外見だけのセクシーは誰でも作れますが、中身が伴って初めて色気へと昇格します。
洋服で隠しても、隠しきれないような内面から溢れ出るパワーが色気として放出されます。
教養を育む事の意義を知っているからこそ、年齢を重ねても輝き続けるのかなと感じてしまいます。
3.自分なりの美のゴールを目指す
多民族国家であるフランスは、様々な人種や宗教があるが故に、美の基準がそれぞれ違います。
なので、様々な美の形を許容していて、皆各々の美を目指します。
テレビや雑誌でも、誰かを真似るようなメイク方法が特集される事は無いし、日本のような、ものまねメイクや整形メイクは理解され難いと思います。
日本の美容系youtuberを見たフランスの友人は、「誰かを真似て何になるの?それで満足なの?」と言っていました。
最も顕著に現れる違いは、
日本ならば理想の美人と言われる黄金比を目指し、補正をする修正をする目的でメイクをする。
求心顔ならば外側にポイントを持っていく工夫をしたり、つけまつげを付けたり、低い鼻にノーズシャドウを入れ、薄い唇ならば、アウトライン大きめにリップを描くであろう。
フランスならば、逆にそこがチャームポイントとして強調するメイクを施す風潮があります。そして際立たせるべきポイントをしっかり熟知していて、引き算メイクが得意!
そして、どちらかと言うと、セクシーさを前面に押し出したメイクを好みます。
薄い唇に、真っ赤なルージュをつけたり、頬骨が目立つならば、そこにしっかりチークを入れてクールな感じにするといった印象です。
目元と口元を印象付ける為に、その他の化粧は控えめに。
但し、目元は黒のアイラインでしっかりと跳ねさせてセクシーに。そして口紅も真っ赤なルージュを選択します。
多民族国家な故、顔の作りや体格の違いを明確に認識しているので、人との違いは当たり前といった感じになっています。
コンプレックスでは無くて、顔の造形の違いであり、それを受け入れ、尚且つチャームポイントとして捉える。
自分自身を知り、自分のチャームポイントを最大限に活かした楽しみ方が上手だなと感心されられます。
以上3点が、フランス女性が大事にしている美しさの定義のように感じられます。
自分の事をしっかり理解していると、変に若作りする必要も無く、歳相応に自然体に居られ、その余裕が色っぽさを生み出し、美しさに繋がるのかな?なんて思います。
最後は、デリケートゾーンのケアや下着事情などの記事