フランスでヘナを使う 自然な茶色に染める事は可能か?ヘナの種類と違い

フランスでヘナを使う 自然な茶色になるか フランスのスキンケア

最近私がハマっているのはヘナ(henna)を使ったセルフカラーでの白髪染め。

体に悪くアレルギーを引き起こしやすいフェニレンジアミン(PPD)の入った化学合成染料を使いたくないので、今ではヘナでの白髪染めがとても気に入っています。

でも、ヘナって赤く染まるんじゃないの?

もしくは真っ黒に染まるの? 茶色や自然な栗色は可能?という疑問が聞こえてきそうですが、

結論は茶色にも染める事が出来ます

私が以前に不安に思っていた事、ヘナ先進国の近所のインド、スリランカの友人達に色々と教えてもらいながらヘナ歴3年の実際の体験を元に、基本的なヘナ情報と私なりの感想をお伝えしたいと思います。

因みに私の白髪の割合は、前髪の生え際や、頭頂部の分け目、そして襟足の根本にチラホラ白髪が目立っている状態です。

元の髪の色は濃い目の栗色です。

私の髪質ではこうなったという一つの体験談として何かの参考になれば嬉しいです。

  1. ヘナとは何?ヘナが髪を染める仕組みは?
  2. 様々な種類のヘナがあるようだけど、違いは?

ヘナで染める手順と染めた後のカラーについての記事はこちら↓

自宅でヘナ染め

ヘナhennaを使い白髪をブラウンに染める手順【完成の色味写真有り】

1、ヘナ(henna)とは?ヘナが髪を染める仕組みは?

ヘナは、インドや中近東に自生する、ミソハギ科シコウカという植物を乾燥させ粉末にしたもの。

インド出身の友人によると、ヘナは小さい時から冠婚葬祭で使用するとても身近な存在で、普段のヘアケアとしてトリートメント感覚で日常的に使っているようです。

基本的には「頭皮や髪の状態を良くするもの」として捉えられているので、その友人の子どもも8歳ですが、日常的に髪のお手入れで使っています。その子の髪は艶っつやです。

話を聞いているとどちらかというと、髪や地肌のメンテナンスでヘナを施すことがメインで、白髪染めはその副産物といった雰囲気です。

higamaki
植物であるヘナが白髪を染めるしくみは?

ヘナの葉には、ローソニアという赤色酵素色素が含まれていて、このローソニアが髪の毛のタンパク質(ケラチン)に結合して絡みつく事で染まるようです。

草木染めと同じ方法で、元の髪色に重なるように染まる仕組みだそうです。

そして、爪も染めます。

私は経験上、白髪染めでは皮膚は染まりませんでしたが、爪は少しだけ染まってしまった過去があります(笑)

そして嬉しいのが、ヘナの色素であるローソニアが髪のタンパク質を補修する効果により、ダメージを補修し、髪内部の保水力を高める作用があります。

髪本来の健康な状態に戻してくれるという表現の方がいいのかな。また頭皮にやさしく作用し、毛穴を掃除する効果もあるようです。

なので、ヘナでのケアを続けていると、なんだか「髪が強くなった」という表現をしたくなり髪にコシやハリが出てきたのを実感しています。

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2、様々な種類のヘナがあるようだけど、違いは?赤く染まる?

これこれ、これが私が一番心配していた事なんですよね。

ヘナでの白髪染めというと、インドの方々を思い浮かべてしまう私。

higamaki
インドやスリランカの方々の髪の毛は艶やかだけど、なんだか赤いか真っ黒や~ん! 自然な栗色には染まらないの~??

で、結論から言うと、

結論

染料を上手く選ぶ事で、オレンジ色~茶色~黒色に染める事が可能です。

染めた後の色味に種類があるのは、使う染料の種類の違いです。

基本的には大きく3種類に分かれています。

  1. ナチュラルヘナで赤~オレンジに染める
  2. ヘナで染めた上からインディゴを染め重ねて黒色にする
  3. ヘナとインディゴ等の染料が初めから混ざったもので茶色等のニュアンスカラーにする。

といった違いになります。詳しく見ていきましょう!

①ナチュラルヘナで染めると白髪は赤又はオレンジ色になる

ヘナhennaで染める インドのナチュラルヘナ

これはインド出身の友人からもらったナチュラルヘナ。

トリートメント効果が少し入っていますが、シンプルなナチュラルヘナ。

このヘナで染めた際には白髪が赤黒くなりました。

普通に染めるとオレンジ~赤になるそうですが、染め方のコツというのをその友人から聞き、試してみると、そのコツが効いたのかは定かではないですが、オレンジ色ではなく赤黒く染まりました。

※ヘナのみで染めた時の詳細はまた後日報告します

白髪はその時はまだ目立たない量だったので、その白髪部分は濃い赤色で、その他の黒髪部分は染まらず黒色のまま白髪だった部分がメッシュっぽくなりましたが、とても自然な感じでした。

※私は地毛が濃い栗色なのですが、生え際産毛辺りは色素が薄く栗色明るいなので、その部分は本来の地毛よりもかなり赤みが強く染まりました。

  • 良い点 ナチュラルヘナなので、髪へのコンディショナー効果が大きく期待出来る。
  • 悪い点 色味がオレンジ色~赤にしか染まらない。
  • まとめ 白髪の割合が少ない人だと白髪が赤く染まっても目立ちにくい。

 

②ナチュラルヘナで赤に染めて、その後上からインディゴで染める2工程

フランスでヘナを使う 自然な茶色になるか

これは、工程を2回に分ける方法です。

まずヘナで赤色に染めて水洗後、インディゴなどで藍色を上から染め重ねる方法です。

ヘナのみだと白髪はオレンジ色や赤にしか染まりませんが、その上から藍色の色素をもつインディゴなどを塗布すると、2種類の色素が重なり、黒っぽく染まります。

  • 良い点 ヘナで確実に染めた上にインディゴでの重ね染めとなるので、仕上がりが「真っ黒」で一番完璧で綺麗に染まります。
  • 悪い点 仕上がりのカラーは自分好みに選べません。どちらかというと、「真っ黒」になります。そして工程が長い。ヘナを塗布して1時間置き、水洗してまたインディゴを塗布して2時間程置き水洗となります。
  • まとめ 工程に時間がかかっても完璧な黒髪に染めたい人向け

実際に染めた仕上がりの完璧さは、2工程に勝るものは有りません。

③「ヘナ+インディゴ等染料」が最初から混ざった染料を使う 

フランスでKhadiのヘナで白髪染め

これは私のお気に入りのKhadiヘナchâtain foncé。

フランスでKhadiのヘナで白髪染め

フランスで白髪染め④オーガニックのKhadiヘナ(henna) 体験レビュー

このような商品は元々「ヘナとインディゴ等の自然染料も混ざった状態」になっているので、工程は一度で済みます。

染めて直ぐ(当日)は若干染まりが悪い感じ(赤色や緑色に見える)がしますが、インディゴは空気酸化によって色が入ってくるので、24時間後ぐらいから徐々に目標の色味に近づきます。

  • 良い点 一度の工程なので手軽なのと、茶色等のカラーバリエーションが有る
  • 悪い点 2工程よりは仕上がりが劣る。
  • まとめ 白髪の割合が多い人には全体的に薄いカラーとなり不向き。でも、ダークブラウンに染める事が可能。

といった感じでしょうか。

1工程でブラウンに染める商品、こちらのレビューもどうぞ↓

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私がお気に入りのKhadiヘナNatural Ash Brown,このブランドは、ヘナと混ぜる水の温度によって仕上がりを少しだけコントロール出来ます。

これは温度や時間をうまく調整する事で色々とカラーバリエーションが作れると思いました。

ただ、私の髪質だと3週間目辺りから、染めた白髪部分の色味が徐々に薄くなってきて、うっすら白髪だとわかるようになります。でも、特に染めた週の色合いはヘアカラーで茶色にしたような、メッシュ感もあり、自然です。

※追記2020年5月3日 現在はヘナで染めたカラーが落ちにくくなる方法を見つけました。

ポイントは①ヘナカラーの濃いブラウンを使う事と②染料が落ちにくい優しいシャンプーを使う事

私のおススメCOSLYSオーガニックシャンプー

フランス在住10年目 私の1番好きなオーガニック(BIO)シャンプー【COSLYS Shampooing Ultra-Doux】

因みに、このKhadiヘナNatural Ash Brownは、フランスのNATURALIAというビオショップでも15€で購入可能です。

higamaki
※追記(2020年5月1日):一番のおススメカラーはAsh brownよりも濃く染まるKhadiヘナchâtain foncéです。 

因みに、ブラックは確実に1番しっかりと染まります。Khadiヘナblack

 

日本だと、色々とヘナを勉強してきた私が信頼出来るなと感じている会社の商品はこの2つ。

この2つのサイトで色々勉強しました。まだ使っていないものの、日本に帰国の際は試したいと考えている信頼出来る会社。

無添加ヘナ専門店 ピアオンライン
 ヘナ・インド ラジャスタン州から直輸入し、自社工場・オリジナルブレンド製法で作られる、化学成分を完全排除した無添加ヘナ。

インド最上級グレードのヘナ葉「カティスラ」を使用しているこちらのブランドも信頼出来ます。

HP上で、品質試験の証明書もしっかりと公開していて、偽装のケミカルヘナについての情報など、色々と勉強になります。

hana henna(ハナヘナ)

この2つのサイトは嘘偽りのないヘナの情報が掲載されているので、こちらで学び本物の安心安全なヘナの情報を知った上で、自分に合ったヘナを探す事をお薦めします。

フランスの保湿化粧水

なぜフランスには保湿化粧水が無いのか。皮膚科医の見解に納得!